中国で開発された謎の人型ロボット「先行者」の技術が実はすごかった事が明らかに!!

中国で開発された謎の人型ロボット「先行者」の技術が実はすごかった事が明らかに!!

 「先行者」という名前はご存知だろうか。かつて中国で開発されたという謎のロボットが、その奇異な見た目(特にアソコのキャノン砲)と何とも味のある動作ゆえにインターネット上の話題を独占したことがある。その時はただのネタ的に扱われていた「先行者」だが、令和を目前に控えたこの時期に世論を覆す真実が明らかとなった。

中国産の謎の人型ロボット「先行者」、その技術は実はすごかった!? YouTube 動画に付けられたコメントが話題に

 まずは「先行者」が動く様子をご覧いただこう。

 いかがだろうか。ASIMO や Pepper を筆頭に、本格的に研究開発されたものからご家庭で利用される介護用やエンタメ用途のロボット等、既に多くの「ロボット」が活躍する世の中で、今更こんなチープな見た目にカクカクした動きを見せられても…と思われる方も多いことだろう。

 この「先行者」が開発されたのは2000年。21世紀になって間もない時期で、今から実に20年近く前の代物だ。しかし当時の時点で既に

「何だこのポンコツは」

「中国兄さんの技術力wwwww」

「国家予算をかけて作ったのがこれとかwwwww」

などといった声が巨大掲示板「2ちゃんねる」(※今の「5ちゃんねる」)で多く書き込まれ、瞬く間にギャグとして様々なイラストや MAD 動画が作られていくという、あくまで「ネタ」として注目を集めてしまい本来の「ロボット」としての意義や成果が語られることはなくなっていくのであった。

「今見るとすごい」 YouTube に書き込まれた「先行者」の技術力を高く評価する声

 あれから20年弱。平成から令和に変わろうという時期に、YouTube に書き込まれた「先行者」の技術に関するコメントの内容が非常に興味深いものとなっており密かな話題となっている。

 このコメントによると「先行者」は

  • 複数の駆動モーターを瞬時に制御
  • バランスの悪さを脚の動きでカバー
  • 重心を足の裏(しかも滑り止めのない扁平な状態)から逃さないようにする動きを片足ずつ完璧に制御

という、実に複雑かつ高度な制御・駆動処理を行っているというのだ。

 確かによく見てみると脚を片足ずつしっかりと地面から離して歩いていることがわかり、人型歩行の基本的な動きをきちんと踏まえて動いているということが動画からもわかるだろう。当時はただ笑いの対象としてしか見られていなかった「先行者」だが、あれから20年経ち、中国の技術力の高さは昨今のスマートフォンやPC、テレビ等のハイテク分野でも世界を席巻しているということから、「あの時先行者の姿を笑わずにしっかり分析・対策を講じていれば、今、日本が中国の後塵を拝するような事態にまで陥ることはなかったのでは…」と思わずにはいられない。あの時既に「先行者」の中華キャノンは日本の技術力と奢りを撃ち抜いていたのだ。

中国のロボット「先行者」の技術力の高さを評価する YouTube コメント 全文

 先行者の技術に込められたすごさについて解説したコメントの全文をご紹介しておこう。

今見るとすごい。

それぞれの駆動モーターが瞬時に制御されている。

そして腕が無意味にバランスを悪い方へ台無しにしている。 なのに、脚でそれを補っている。

当時の処理速度からみて、間違いなく最先端であることは間違いないように見える。

少なくとも重心を足の裏から外に出して追い足でその重心を捕縛するロボットではないけれども、片足づつ完璧に制御して重心を足の裏から逃がさないことには成功している。ゼンマイ仕掛けの昭和40年代の玩具の動きを、土踏まずに爪を二本つき出すことなく、矩形の足の裏でやっている。

中国のハイテク技術の粋を集めた人型ロボット「先行者」とは一体何なのか

中国ロボット 先行者

 「先行者」…それは2000年に中華人民共和国の国防科学技術大学(国防科技大)にて開発された人型二足歩行ロボットの名称だ。慎重140cm、体重20kg、何とある程度の言語を理解することができるという、正に「21世紀の中国製ドラえもん」と言っても過言ではないロボットとして開発・発表された。

 中国のロボット産業の礎となることを期待され満を持して登場した先行者だったが、数奇な運命により、日本では全く想像もしていない形で話題になってしまう。

 きっかけとなったのは、当時インターネットの世界を席巻していた「テキストサイト」と呼ばれるサイトだ。数多あるテキストサイトの中でも最も人気の高い「侍魂」というサイトが先行者を紹介したことがきっかけで先行者の話題は爆発的に日本でも広まることとなる。記事では先行者の元の画像を切り貼りして作成された、先行者の手足を激しく動かしたり股関節部分の「砲門」型の突起を「中華キャノン」と名付け砲撃する等の GIF アニメが紹介され、そのギャグとしか思えない動きからあっという間にネットでの注目を集めることになり、「侍魂」の人気も不動のものとなる(※「侍魂」は後に閉鎖)。先行者をネタにしたCGムービーやゲーム、同人作品も多く作られ、アニメ・マンガでもネタキャラとして登場する姿が見られたものだった。

先行者 中華キャノン GIF

 このように日本ではそのきっかけが故に本来のロボット技術としての評価はほとんどされなかった「先行者」だが、今や世界有数の技術大国として驀進する中国の技術の萌芽の先駆けの象徴として、改めて再評価されることがあるのかもしれない。

先行者 未来の姿 1

先行者 未来の姿 2

先行者 未来の姿 3

先行者 未来の姿 4

 いつか先行者のこんな姿が見られる日が来るかも…ッ!?

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